第160章:恩を仇で返すな!
食事を終えて、北京電影学院の美女が去ってすぐ、萌萌(モンモン)のあの艶やかで滴り落ちそうな顔はたちまち凶暴なものへと変貌していた。
「クソ、窒息死するところだった!次はこんなことのために僕を頼らないでよ!」
ヨーチーはハハハッと笑い、ヤンモンの肩に腕をかけて彼のことを褒める。
「正直言って、今日の演技は素晴らしかったぞ、お前の女性としての素質に気づいたよ。もういっそのこと、その股の間にぶら下がってるソレ、切っちゃえばいいんじゃないか?どうせあっても邪魔なだけだろ」
「くそか、アソコを切って、タマをとれば女性になると思ってるの?」
するとヨーチーは焦った様子で突然ヤンモンの口を塞いだ。
「だからお前はもう少し気をつけろって言っただろ?まだ化粧落としてないだろうが」
「どうせあの子はもう行ったでしょ」
ヤンモンは頭の上に乗ったウィッグをとりたがっていた。
しかしヨーチーがヤンモンを遮る。
「何を急いでるんだよ?今ウィッグを外したら、こんなにセクシーな服を着て、こんな濃い化粧してるのに、坊主頭をさらすことになるんだぞ、周りの人を驚かせたいのか?」
しかしヤンモンは平気な顔をしている。
「どうせここには僕のことを知っている人なんていないんだし、誰が驚こうがどうだっていいよ。自分を驚かせるよりはマシさ」
「なんて可愛い奴だ!」
ヨーチーは未だに、ヤンモンの今の化粧によだれを垂らしていた。
そんな様子のヨーチーにヤンモンが拳を振るも、ヨーチーはすんなりと避けて、行き場を無くした拳に身を任せていたヤンモンは姿勢を崩し、ハイヒールで躓き、よろけてしまった。
幸いにもヨーチーが素早く反応してヤンモンの腰を掴んだため、借りていた服が地面と接吻することだけは免れた。
「もうあの子は帰ったんだから君も早く立ち去るべきじゃないの?」
ヤンモンは不機嫌だ。
ヨーチーが質問する。
「どこに行けって言うんだ?」
「どこに行けかって?家に帰るんだよ!」
ヨーチーが自分が着ている服を引っ張ってみせる。
「これだってお前のと同じレンタル品だ。お前だって化粧を落として服を着替えないといけないだろ。俺は返しに行かなくていいのか?」
ヤンモンはそれを聞いて非常に腹を立て、心の中で白目を向いた。
ーーもういいや、どうせヨーチーと一日を潰したんだ、それが少し長くなろうが大差ないし…
化粧品店の隣に車のセルフ洗車・コーティング加工店がある。今日は土曜日であり、バイロインとグーハイはいつものようにここまで運転してきて愛車のお手入れしていた。
バイロインは中で座ってしばらく待ちながら、しきりにあくびをしていた。
「ちょっとリフレッシュするために外でタバコを吸ってくる」
バイロインはグーハイに対してそう言い終えると出ていく。
彼は店の入り口に立ち、タバコを咥え、気持ち良く吸っている。
すると近くに一組のカップルがやってきた。
普段はバイロインは街で他人を見る癖などはないのだが、このカップルは本当にラブラブで、しかも、まるでドラマから出てきたかのような美男美女なのだ。
バイロインはそんなカップルの様子を思わずジロジロと見てしまったのだが、結果、男性のほうが見れば見るほどに見覚えがあり、その男性は隣にある化粧品店へと向かって歩いて行くのだ。
そしてヨーチーがバイロインの目の前を通りかかったところで、やっと確信することができた。
「やっぱりお前か!」
ヨーチーはあっけにとられながら、驚いた様子で返事をする。
「おい、なんでこんなところにいるんだよ?」
バイロインはそこにある店を指さしながら答える。
「グーハイと一緒に来たんだ、洗車さ」
ヤンモンはヨーチーの隣に立っていたのだが、ビックリするあまりに履いているハイヒールを蹴飛ばしてしまうところだった。
ーーえー、どうしよう!どうしてバイロインがこんなところに?くそー、こんなの絶体絶命だよね?
ヤンモンは目から一滴の涙がこぼしながら素早く身体をそっぽに向けて、他人の車のタイヤの下に隠れてようとさえ考えていた。
ーーどうすればいいの?天は僕を殺す気!?
ヤンモンは悲しみに暮れ憤りながら胸を二回叩いた。しかし、頭の中に突然とある考えが浮かび、微かな光を感じてきた。
ーー今は女装してるんだ!そうだよ、なにを怖がる必要があるんだ?どうせヨーチーとバイロイン二人はここで話をしているんだし。その機会に化粧品店に駆け込んでしまえばいい。たとえバイロインの目が良いと言え、駆け込めば僕だって分からないだろう?
そう思い立ち、ヤンモンは振り向く。
バイロインはずっと彼女の後ろ姿をじっと見ていた。やっとヤンモンが振り向いて、彼女を顔を見たとき、バイロインは心の底から驚かずにはいられなかった。
ーーやっぱり!なんて美人なんだ!
「誰?」
バイロインはわざわざヨーチーに尋ねた。
ヨーチーは笑いたくても顔が引き攣り笑うことなんてできなかった。
「元クラスメイトだよ」
「これはこれは……」
バイロインはそう言って探偵のような顔をしている。
「違うだろ?俺は二人がここに歩いてくるときに仲良さそうに笑い合っているのを見たぞ。相当”親密”なんだろ!」
ヨーチーは言葉を濁す。
するとバイロインがヨーチーの服を引っ張った。
「こんなお洒落な服を着て、デートじゃないのか?」
「俺がいつお洒落じゃない服を着ていたことがあったんだ?」
「なぁ、俺に彼女を紹介してくれないのか?」
バイロインはそういってヨーチーにしつこく詰め寄る。
ヨーチーに気が張ってお腹がピクピクしてきた。
ーーお前たちは同じパンツを穿いて育った仲なのに、今更俺が紹介する必要があるのかよ?
ヤンモンはすでに化粧品店に向けて一歩踏み出していた。それにこのバイロインの話を聞いて、さらに歩調を速める。しかしその結果、ヤンモンは自分がハイヒールを履いていたことを忘れ、足をくじいてしまい、よろける。もう少しで転んでしまうところだった。
バイロインはそんな様子を見てヨーチーを押す。
「おい、助けに行かなくていいのか?」
ヨーチーはヤンモンを憐れみの目で彼を見ながらも、その滑稽な様子に笑いをこらえながらヤンモンのもとへ向かっていく。
そしてバイロインもヤンモンのあとをついていく。
ヤンモンは足をくじいた痛みに口元を歪めながらも、そのまま化粧品店のほうへと向かって歩みを続ける。
「おい、モンモン、大丈夫か?」
そう言ってヨーチーがヤンモンを支える。
ヤンモンは歯の隙間からなんとか言葉をねじり出す。
「もしお前がバイロインに僕がヤンモンだってことを言ったら、命はないと思え…」
ヨーチーはヤンモンの耳元に向かって話す。
「落ち着けよ、バイロインは気づかないさ」
そんなやり取りをしているうちにバイロインは二人の隣まで来ていた。
ヤンモンはわざと首を前に垂らして、両側の髪を中央に寄せて、顔の三分の二を髪で隠していた。
「この人があの、伝説の北京電影学院の美女なのか?」
バイロインはヨーチーに向かって尋ねる。
ヨーチーは少し固まったあと、すぐさま頷いた。
それを聞いたバイロインは女性に向かって挨拶をする。
「先輩、こんにちは(学姐好)」
今日のバイロインは珍しく見ず知らずの人に積極的に話しかけていた。
ヤンモンは心苦しくなる。
ーー小さい頃からずっと一緒に遊んできたのに、バイロインが僕を学姐(シュエジエ:先輩)なんて呼ぶなんて!!こんなショック、普通の人なら耐えられないよ!
バイロインはヤンモンが頭をずっと下げたままでいる様子を見て、少し寂しい気持ちになる。
北京電影学院で演技を学ぶ彼女は開放的だと聞いていたし、それにこの人はドラマにも出たことがあると聞いており、歳はもう二十数歳だろうか。
ーーどうして十七、八歳の人相手にそんなオドオドしているんだ?
そう考えながら、バイロインはヤンモンに目をやる。
すると、彼女を見れば見るほど、どこか見覚えがあるような気がしてきた。
「なぁ、ヨーチー。彼女、誰かに似ている気がしてきたんだが、どうしてだろ?」
ヨーチーはあっけにとられる。
「そ、そうか?今の女優は皆同じ感じなのかもな」
ーー整形…?
バイロインは心の中で考える。
ーーヤンモンに合わせて整えたのか?一体どこの病院がこんなレベルの高い整形ができるんだ、まるで同じ母胎から出てきたかってレベルで似てるぞ?
「先輩、ちょっと聞きたいことがあるんですけどいいですか?」
バイロインは自ら女性に尋ねた。
ヤンモンは突然のことに震える。そして低い声をなんとか張り上げて発声する。
「な、なにかしら…?」
バイロインはヨーチーを一目見た。
「彼女を二分だけ借りられないか?二分だけでいい。用が済んだらすぐ連れてくるから」
ヨーチーは軽く二回咳払いをして、
「俺は中に入って着替えてくるから、その間に話してろよ」
そう言い終えると、ヨーチーはせっせと化粧品店に向かって歩き出した。
ヤンモンのそびえ立つ二つの胸が不規則に揺れ、それはまるで今の彼の緊張を表しているかのようだった。
「先輩、僕にはヤンモンという友達がいるんですけど、彼はあなたにとてもそっくりなんです。彼のことを知っていますか?」
ヤンモンは首を横に振る。
「いいえ、知らないわ」
するとバイロインは突然、ヤンモンのCカップの胸へと手を伸ばしてきた。ヤンモンは避けることができず、彼の手は胸へと直撃した。
「先輩、誤解しないでください。あなたの胸が曲がっていたから、直したんです」
バイロインはそう言って意地悪な笑みを口元に浮かべた。
これを聞いて、全てバレていたことにヤンモンは気がつく。
ヤンモンは垂らしていた顔を持ち上げて、頭を掻いている。そして絶望的な表情でバイロインを見ている。
ーーバカにするなよ!そんな変な目で見るな!これは無償の奉仕、人のためにやったんだよ!
バイロインはこの状況に笑うことも泣くこともできなかった。
「こんな格好で何をしてるんだ?生活が虚しくなったのか?」
ヤンモンはため息をついた。もうここまできたのだから、これ以上隠す必要はない。なのでこれまでの事の経緯を全部バイロインに説明した。
バイロインはその経緯を聞いたあとにそれをこう評した。
「お前たち、本当大したもんだな!」
ヤンモンは困り果てていた。
「それじゃあ……僕は先に言って服を着替えてくるよ」
しかしバイロインがヤンモンを捕まえる。
「何を急いでいるんだ?こんな素晴らしい芸術品をすぐ壊すなんて勿体ないだろ?もっと俺によく見せてくれよ。言うまでもなく、本当によくできているな、最初はお前だって全然わからなかったよ」
そしてバイロインはこんな機会を逃すまいと、ヤンモンを全身隈なく観察していじり回していた。
ーーこんな合法的に美人を触れる機会なんて普段ないだろ?
グーハイは中でしばらく待っており、心配になってきた。
ーータバコを吸うだけでこんなに時間がかかるものか?
グーハイも息抜きのためにと、外の空気を吸いに店の外へと歩き出した。そして入り口に着いたと思った途端、彼の足は止まった。
グーハイの良き嫁が、外で堂々と美女に対していたずらをしているのだ。そして美女もされるがままで無表情で、バイロインはしつこく彼女の身体を弄っている。
バイロインは何も言わずに美人に抱きつき、彼女の胸を揉み、あろうことか彼女のスカートにまで手を伸ばして……
グーハイはさすがにこれは見間違いだろうと思った。
しかし、どんなに目をこすって見直してみても、その弄っている男はやっぱりあのバイロインだった。
グーハイの心の中は激しい怒りの感情で満ち溢れていた。今すぐ外に出て、あの女の首を絞めて殺し、バイロインを担いで家に連れて帰り、身体的な罰を与えてやりたいと思った。
しかし、これまでの経験上、衝動的に動いてよかったためにがなかった。なのでグーハイはちゃんと落ち着いて考えなくてはいけないと思い、観察することにした。
これは本来のバイロインの行動ではなく、これには何か裏があるのではないかと疑った。
ーー冷静になれ、冷静になるんだ、今は行っちゃダメなんだ……
グーハイは自分に暗示をかける。
そしてまたグーハイが店の外に目を向けた時にはもう、あの美女の姿はどこかへといっており、そこには物足りなさげな表情をしたバイロインだけが残っていた。
ーークソ!もう我慢ならねぇ!今まで落ち着けていたのが馬鹿みてぇじゃねぇか!
グーハイは大股でバイロインのところに向かう。
バイロインも車がある店の中へと歩き出すのだが、視線はヤンモンが入っていった化粧品店のほうに向いていた。そのため、前に人がいることに気がつかず、このままバイロインはグーハイにぶつかってしまった。
「おい、お前に話したいことがあるんだよ、とても面白いぞ!」
グーハイの暗く、とても怖い顔をしている。バイロインをじっと見つめる彼の目は、まるで狂気に満ちたライオンのようだ。
「お前は俺にそこで美人を弄っていたことを話したいのか?」
バイロインはまだ十分に満足していない様子だ。
「なんでそれを知っているんだ?」
グーハイは一語句ずつ、強調して言う。その様子はどんな人でも息を呑み、怖がらせ、息を詰まらせ、怯えるものだった。
「だ、っ、て、俺、は、見た、んだ」
バイロインはグーハイの表情を見て、きっとグーハイは誤解しているに違いないと思い、慌てた様子で説明しだした。
「あれは女じゃないんだ、あれはヤンモンだよ。へへっ……お前も見分けがつかなかったか?」
「あぁ、俺はまだ分かっていない」
そう言ってグーハイはバイロインのことを悲しそうな目つきで見ている。
「もうちょっとマシな言い訳はできないのか?」
「嘘じゃないんだって!」
バイロインはきっぱりと断言した。
グーハイは暗い顔をしたまま何も言わずに立っていた。グーハイの表情を見れば、まだ感情が心の中で燃えているのはすぐに分かった。
バイロインがいくら説明をしようが、グーハイの怒りが収まることはない。
ーーお前が痴漢した相手が美人だろうが、ヤンモンだろうが、そんなものは夫として気分のいいものじゃないだろうが…今、ちゃんとした理由を言わなければこの件は無くならないからな!
そんなグーハイの様子にバイロインも我慢できなくなる。
「お前が信じようが信じまいが関係ない!」
そう言ってバイロインが振り向いて店を出ると、隣の店から一人の人が出てくるのが見えた。
「ヤンモン!」
バイロインが彼の名前を叫んだ。
グーハイはヤンモンの名前を聞いた時に、バイロインの説明の信憑性について考えたいた。しかし、ヤンモンは完全に着替えた状態、つまり男のヤンモンとして出てきた。だから先ほど見た美人とは全く異なった姿をしていたため、これではグーハイはどうやって信じればいいのか分からないだろう。
バイロインはまるで救世主を得たかのように、ヤンモンを直接引っ張ってグーハイの前まで連れてきた。
「ほら、嘘じゃないだろ?」
グーハイはまだ否定的な表情をしている。
「やめてくれ、こいつがさっきの美人だって言うのか?」
ヤンモンはビックリした表情をして、バイロインの服の袖を引っ張っている。
ーーおい、さっき絶対誰にも言わないって約束したでしょ?
バイロインはそれで思い出し、呆然とした。彼は本当にヤンモンからのその約束を承諾していたのだ。
ーーどうすればいいんだ?
この問いに対してグーハイは、バイロインに対して十秒ほどの回答時間を与えたが、この間にバイロインは一言も発さなかったため、ヤンモンはかえって、馬鹿を見る羽目になった。
「何の女?インズ、グーハイは何を言ってるの?どこに女性がいるって?なんの話をしているの?」
「もういい……」
バイロインはこの言葉を何とか絞り出した。
ーー俺はお前の威厳を守ることに徹したんだ、これ以上恩を仇で返すな!
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補足①
シュエジエハオ(学姐好)について
これは学姐=『女性の学校の先輩』という意味の言葉です。実際には学校の先輩でもなんでもないのですが、親しみを込めて呼ぶ表現ですね。
そしてハオ(好)=『いい、とても』などの意味があるのですが、この場合は挨拶の表現で使用されています。
相手+好でHow are you?に近い役割を持ちます。
例えば、
你ニー(あなた)+好ハオ(いい)=あなたは元気ですか→こんにちは
大家ダージャァ(みんな)+好ハオ(いい)=みんな元気ですか→みなさん、こんにちは
(別例)
他ター(彼)+好ハオ(いい)+吗マ(ですか?)=彼は元気ですか?→彼は元気にしていますか
のように使えます。
今回の場合、
学姐シュエジエ(『女性の』先輩)+好ハオ(いい)=先輩、元気ですか→こんにちは
になります。
ちなみに男の先輩は学哥(シュエガxué gē)です。
カタカナで哥(ガ)、と表記していますが、実際の発音はガとグの中間のような音です。
イケメンを表す帅哥(シュエイガshuài gē)とやや発音が似ているので、中国語に慣れていない人が言うと誤解されるので気を付けましょう!
少し話がそれましたが、これをただ『こんにちは』と訳すと後に出てくる、「バイロインに学姐(先輩)と呼ばれるなんて」に繋がらなくなってしまいます。
しかし、本文で解説するにはやや複雑なので後書きで補足することにしました。
補足②
最後の「恩を仇で返すな!」について
~流れ~
グーハイ「やめてくれ、こいつがさっきの美人だって言うのか?」
に対してバイロインは最初は答える気慢慢…じゃなくて、満々でした。
しかし、ヨーチーに袖を引っ張られて、無言で訴えかけるような表情で見つめられて、彼と『絶対誰にも言わない』という約束をしていたことを思い出します。
答えなければグーハイからの疑いは晴れない、答えてしまえばヤンモンとの約束を破ることになる。つまり八方塞がりですね。
それで「どうすればいいんだ」と心の中で自問します。
そうなこんなで結局ヤンモンとの約束を守る選択をしたバイロイン、この間の沈黙が10秒間でした。
そしてその沈黙を破ったのはまさかのヤンモンです。
「何の女?インズ、グーハイは何を言ってるの?どこに女性がいるって?なんの話をしているの?」
黙っていれば幾分マシな状況をヤンモンは自衛のために嘘をついて否定してしまいます。
そしてバイロインは沈黙というヤンモンとの約束を守る選択を取ったにも関わらず、追い打ちをかけるようにバイロインの主張を否定してしまいました。
これが恩を仇で返すということに繋がるわけです。
ここの描写は少し分かりづらいなと思ったので解説することにしました。
※くそ、クソについて
今回、大量にこの表現が出てきます。
これ、中国のネットスラングで「草(cǎo)」で意味としてはまさに英語の”fuck!”と同じです。
もともと『犯す(fuck)』という意味の「操(cāo)」から派生して生まれた言葉です。
中国は声調(トーン)こそ違えど、同じ発音、似た発音で意味が変わる言葉遊びが好きな文化があります。
日本人の使う草”lol”とは全く別の意味になります。
なので中国の友達にむやみに「草」と送るのはやめましょう、喧嘩になります。
それで、この言葉、クソ!以外に訳しようがないんですよ。
くどさMAXですがまあこれに関しては仕方ないですね。
この章、同じ表現が結構出てきて少しくどい感じなんですよね、狙ってやってるのかどうか…
こんな形でヨーチーヤンモンとグーハイバイロインを絡めてくるんですねw
今回は明らかにバイロインが悪いと思います笑
次回どういう風に展開していくのかすごく楽しみですね!
てかマジで美女の名前最後まで出てこなかったの草
:hikaru