NARUSE'S:BLOG

ハイロイン/上癮:Addictedの原作小説を和訳している男子大学生でした

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

第5章:口論

グーハイはバイロインが着ている軍服をじっと見つめながら、隣にずっと立っている。 グーハイに見られるその視線がとても痛く、八年間 心の奥底に抑え込んでいた何かがまた溢れ始めて、バイロインは五臓六腑を締め付けられる感覚に陥る。 ーーどうしてそんな…

第4章:運命の巡り合わせは...

夜、バイロインが寝ようとしたところで上官から電話がかかってきた。 「シャオバイ!明日俺たちのチームで打ち上げすることになったから。強制参加な!」 バイロインはしばらく考えていたが、諦めて従う事にした。 「それは軍の中ですか?それとも外部でやる…

第3章:八年越しの再開

二人が談笑しながら歩いていたときだった。 ヤンモンより背が高い警官が二人の前から歩いてきて、厚みのある資料を床へ投げ捨てる。 「来週分の仕事報告だ。早いうちに支局に送っとけよ」 「おい...!」 立ち去る警官の背中に何か言おうとしたバイロインを止…

第2章:女々しい警官の親友

夜になり、軍事演習中の隊員たちは野営にてその時を過ごす。 バイロインは一人、テントの中で寝ていた。 外は冷たい風が唸りをあげる中、バイロインが着るカシミヤのシャツは、汗でぐっしょりと濡れていた。 服は雑草と棘が沢山張り付いており、手で払っても…

【第二部】第1章:どんでん返しの人生

八年、それは一瞬だった。 八年前、グーハイとバイロインは何でも話せるほどの仲になっていたが、いつの間にか二人は離れ離れの人となっていた。 グーハイは、中国から出張した際 偶然にもイ・ヒョンと出会い海外での生活について色々と話すことができた。 …