NARUSE'S:BLOG

ハイロイン/上癮:Addictedの原作小説を和訳している男子大学生でした

ハイロイン【第一部】-ドラマ以降

第160章:恩を仇で返すな!

食事を終えて、北京電影学院の美女が去ってすぐ、萌萌(モンモン)のあの艶やかで滴り落ちそうな顔はたちまち凶暴なものへと変貌していた。 「クソ、窒息死するところだった!次はこんなことのために僕を頼らないでよ!」 ヨーチーはハハハッと笑い、ヤンモ…

第159章:ヤン家の勇猛な将軍

ヨーチーはアメとムチを使い、ついにヤンモンを説得してみせた。 土曜の午後、ヨーチーはヤンモンを連れて化粧品店を訪れていた。 店の中に入ると、中性的で男性か女性か判断のつかないスタイリストが二人、こちらのほうに向かってきた。声は少し野太いが、…

第158章:恥をかかせる

あっという間に時間は流れ、気がつけばもう五月になっていた。 気温も上がり、暑くなってきたので、この日は二人で珍しく熱心に衣替え準備に取り組んでいた。冬用の厚手の布団と服を全て仕舞い、暑くなっても平気なようにしていた。 ところが翌日、そういう…

第157章:小さな強敵

バイハンチーが部屋から出ていった後、グーハイはバイロインの布団の中に潜り込み、手でバイロインの足を包む。バイロインは最初、必死にグーハイの手を振り払おうとしていたが、段々と足の裏が温まってきて、身体全体が気持ち良くなり、無抵抗のバイロイン…

第156章:お前はあいつを酷い目に遭わせたか?

グーハイはそのままジェンダーチェンの家に直行した。 グーハイは伯父に対してなんの感情も抱いておらず、彼が生まれてから現在に至るまで、ジェンダーチェンと会った回数も二、三回程度だった。 グーハイのお母さんがチェンの話をしていなければ、そもそも…

第155章:見守っていて下さい

バイロインと連絡が取れなくなった後、グーハイはまずバイハンチーに連絡をした。すると、二日間バイロインが実家に帰っていないことが分かった。 グーハイは様々な方法でバイロインのことを探した。しかしバイロインからの連絡は一切なく、バイロインと連絡…

第154章:浮かび上がってきた真相

バイロインはこのまま我慢を続け、最後はいつの間にか寝ており、目を覚ますとすでに夜が明けていた。オッターハウンドが少し離れたケージの中でバイロインのことをじっと見つめている。 バイロインは目を除いて、身体のパーツをどこも動かすことができなかっ…

第153章:抱きしめてくれ

バイロインはジェンダーチェンの屋敷に向かっていた。 中庭の隅にある小さな庭園を抜けると、林の中で鳥と虫の鳴き声が混ざりながら耳に響いてきた。そうして歩いているうちに、ついにバイロインはジェンダーチェンの中国式の豪邸の前に大きくそびえ立つ正門…

第152章:謎を解明する糸口

ソン警備兵がバイロインを見てまず最初に口にした言葉。 「最近はそんなに暇なのですか」 バイロインはカバンからネックレスを取り出してソン警備兵に見せた。 ソン警備兵はあっけにとられながらバイロインに尋ねる。 「これは一体どういう意味ですか?」 グ…

第151章:怪しい物を発見する

「私とグさん(グーウェイティン)が知り合ったのは四年前よ。その時は私の人生の中でも一番辛かった時期でね、全国各地を巡っていたの。どこに行きたいのかも分からない、何をしたいのかも分からない状態で。そして私はアモイ(厦門:中国の都市)で五つ星…

第150章:見透かされていた心

バイロインはうつ伏せの状態で宿題をやっている。グーハイは、既に宿題を終わらせており、バイロインにちょっかいを出し始める。 バイロインは、今日一日全く気持ちを落ち着けることができず、今だって本来なら全く時間のかからないような簡単な数学の問題で…

第149章:探りを入れてみる

ソン警備兵はバイロインがまさか自分を誘ってくれるとは思ってもみなかった。彼は一度しか会っていないこの青年に対してずっと興味を抱いていた。ソン警備兵自身、ユエンと会うことは少なく、彼女については聡明な女性だと知っていたのだが、バイロインに関…

第148章:幸せそのもの

帰路の途中、グーハイがバイロインに質問する。 「飯、何食いたい?」 バイロインは長く考え込むも思いつかず、ただ答える。 「任せる!」 「じゃあラーメンはどうだ?」 バイロインは困った表情をして、眉間を十字に結んでいる。 「別の物には出来ないか?…

第147章:もっとお前のことを知る

疲れていたせいか、バイロインは風呂から上がって間もないうちに眠りについていた。 グーハイはバイロインが寝ている隙に彼のお尻を開いて見てみる。 幸いなことにも少し腫れているくらいだったので、あらかじめ買っておいた薬を塗って、安心した様子でベッ…

第146章:使命を果たす

グーハイは瓶の中に残っているローションをすべて自分のモノに垂らしてしっかりと馴染ませる。そしてバイロインの腰を押さえて深く息を吸い、ゆっくりとバイロインの中に挿れていく。 その瞬間、バイロインは閉じていた目を大きく開く。歯を食いしばり、呼吸…

第145章:奇跡を目撃する時が来た

バイロインは実家に逃げ帰ったあの夜の時点で、いつかこの日が来るのだと予感していた。グーハイが選んだのはもう後戻りできない道だ。バイロインがいつまでも主導権を握っていることはあり得ないのだ。グーハイから逃げるということは即ち関係の解消を意味…

第144章:発情した狼

「じゃあまだ何も食ってないのか?」 そう言いながらグーハイはトンテンのお腹を触る。 「お腹は空かないのか?」 しかしトンテンは首を横に振る。 「ううん。おじいちゃんとおばあちゃんの部屋で食べたんだ。美味しいものすごくいっぱい食べたよ。お魚とお…

第143章:嘘はそう長く続かないのだ

週末は元々、二人の家で過ごす予定だったがバイロインが実家に用があるということでグーハイは家に一人で残ることになった。 金曜の午後、学校が終わるとバイロインはウキウキしながらカバンを持って家に帰ろうとする。 週末に実家でゆっくりと過ごせるとい…

第142章:駄々っ子バイロイン

翌日の朝、四時半にツォおばさんが自分のお店に出かける。 バイロインは一晩中ぐっすり眠ることができていなかった。玄関のドアが音を立てて、バイロインはすぐ目を覚ました。両足が布団からはみ出ていて布団の中も全然暖かくないし、どうせ起きても寒さは変…

第141章:後遺症

バイロインはここ数日間、グーハイの様子がおかしいことに気づく。 この違和感の原因は普段の生活の至るところから来ていた。 以前まではグーハイはネットで動画を見るようなことはなく、いつもゲームをしてから寝ていた。だが今では頻繁に徹夜をしてまで動…

第140章:厚い面の皮

二人は三日にわたる禁欲生活を余儀なくされていた。 その甲斐もあって、バイロインの”きゅうり”とグーハイの”菊の花”は正常に使えるまでに回復していた。 そして回復と同時に冬休みも終わりを迎え、楽しむための日々から、また朝早くから夜遅くまで勉強漬け…

第139章:金のなる××

グーウェイティンがグーハイに近寄りながらバイロインのことを見る。バイロインが持っている茶碗を見て、なんと彼は珍しいことに口元の笑みを浮かべた。 どうやら先ほどの美しい”兄弟愛”の場面を目撃してとても喜んでいるようだ。 バイロインがおかゆの入っ…

第138章:突然の訪問

家の外でリーシュオとチョウスーフーが待っている。 ”一体どっちがドアを開けに行くのか?” バイロインはグーハイのことを見る。グーハイはバイロインのことを見る。しかし二人は全く動こうとしない。 バイロインは患部に薬を塗り終えたばかりでまだズボンす…

第137章:自分が蒔いた種

バイロインは腹ばいになった状態で柔らかくなった”ちびグーハイ”に手を伸ばして、握りながらグーハイの首筋にキスをする。 するとグーハイはすぐさま興奮を露わにする。グーハイはバイロインの弾力のある柔らかいお尻に片足を乗せて、足の裏でしばらく摩る。…

第136章:仕返しだ!

冬休みが間もなく終わろうとしている。そして二人はずっと家に籠っていた。 膨大な量の冬休みの課題に追われており、回答に悩んだ挙句、最終的に答えだけを記入する。しかし先生は必ず解く過程の式も見ると言っていた。 二人は分担して半分ずつ解いていた。…

第135章:部隊見学

バイロインとグーハイは基地の寮から出て、基地内にある軍用兵器の倉庫に来ていた。そこには重戦車、大型大砲、対空ミサイル、飛行戦闘機など最新鋭の兵器があり、グーハイはバイロインにこれらの性能や特徴を詳しく説明する。 そんなことをしているとすぐ昼…

第134章:浅い眠りの中で

その日の深夜のことだった。バイロインの寝つきが悪いようで、ずっと寝返りばかり打っている。何度も大きな物音を立てていたため、グーハイは起こされてしまった。 グーハイがバイロインに声をかけるも全く起きる様子はない。とりあえず下にずり落ちてしまっ…

第133章:安らぎ

二人は元宵を食べた後、散らかり放題の部屋をある程度片づけてからお風呂に入った。そしてベッドに入る頃には十二時を回っていた。 「もう一年が終わるのか…マジで早いな」 グーハイはしみじみとつぶやいた。 バイロインはグーハイの隣で腹ばいになっている…

第132章:柔らかくて甘い元宵

半月近く静まり返っていた北京の街もようやく賑わいを取り戻した。 バイロインとヤンモンは朝早くから北京城の前門に向かった。前門通りは伝統的で鮮やかなイルミネーションで飾られており、まるで光の海のような美しさである。周りを見回すと演劇、マジック…

第131章:冷酷に堂々と

ユエンは机に座って留学の書類を見ているバイロインを黙ってずっと見ている。やっと彼が留学の提案を受け入れてくれると思い、ここ数日間ずっと悩みを浮かべていた顔が笑顔に変わる。 「ねぇ、ロイン…お母さんは全部あなたのことを思ってやっているのよ。グ…