2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧
「こんなに寒いんだ、部屋に戻るぞ」 グーハイはバイロインを立たせようとして、腕を引っ張る。 「ほら、話は聞いてやるから。ここは寒い、部屋で話そうぜ?」 しかし、バイロインはグーハイの手を払い除けて頑なにこの場から離れようとしない。 「いいんだ…
疲れていたせいか、バイロインは風呂から上がって間もないうちに眠りについていた。 グーハイはバイロインが寝ている隙に彼のお尻を開いて見てみる。 幸いなことにも少し腫れているくらいだったので、あらかじめ買っておいた薬を塗って、安心した様子でベッ…
この数日間、バイロインはずっとグーハイの側で過ごしていた。 何度も部隊へ戻ろうと試みたが、それら全てはグーハイによって阻止され、強制的に滞在を続けさせられている。 グーハイの言い分としては、“ちびインズ”が痛々しくて見てられない。それが回復す…
リョウウンの鋭い眼光が、訓練場で列をなす兵を一掃する。 煌々と暗闇を照らす照明が、リョウウンの瞳に赫く反射して、沈黙を貫く彼らの姿を網膜に映しあげる。 高台に坐するリョウウンは、ある男の報告を目を閉じ、黙って待つ。 いくら待っても報告があがっ…
電話が切られた後、中々寝付けないでいた。 バイロインのことを考えれば考えるほど、段々と心配になっていき、気づいた時には衝動的に車を運転していた。 足元を照らさなければ先が見えぬほど、深い夜。 愛する嫁の部屋の前に到着したグーハイは、ドアを開け…
グーハイは瓶の中に残っているローションをすべて自分のモノに垂らしてしっかりと馴染ませる。そしてバイロインの腰を押さえて深く息を吸い、ゆっくりとバイロインの中に挿れていく。 その瞬間、バイロインは閉じていた目を大きく開く。歯を食いしばり、呼吸…
バイロインは実家に逃げ帰ったあの夜の時点で、いつかこの日が来るのだと予感していた。グーハイが選んだのはもう後戻りできない道だ。バイロインがいつまでも主導権を握っていることはあり得ないのだ。グーハイから逃げるということは即ち関係の解消を意味…
「じゃあまだ何も食ってないのか?」 そう言いながらグーハイはトンテンのお腹を触る。 「お腹は空かないのか?」 しかしトンテンは首を横に振る。 「ううん。おじいちゃんとおばあちゃんの部屋で食べたんだ。美味しいものすごくいっぱい食べたよ。お魚とお…
週末は元々、二人の家で過ごす予定だったがバイロインが実家に用があるということでグーハイは家に一人で残ることになった。 金曜の午後、学校が終わるとバイロインはウキウキしながらカバンを持って家に帰ろうとする。 週末に実家でゆっくりと過ごせるとい…
グーヤンは事務室に一日中閉じ込められていた。しかし、この場は事務室というにはあまりにも閉鎖的で殺風景である。むしろ、取調室と言った方が正しく感じられた。 閉じ込められてから二人の医者が来たが、怪我の様子を少し調べられただけで、特別な処置など…
翌日の朝、四時半にツォおばさんが自分のお店に出かける。 バイロインは一晩中ぐっすり眠ることができていなかった。玄関のドアが音を立てて、バイロインはすぐ目を覚ました。両足が布団からはみ出ていて布団の中も全然暖かくないし、どうせ起きても寒さは変…
バイロインはここ数日間、グーハイの様子がおかしいことに気づく。 この違和感の原因は普段の生活の至るところから来ていた。 以前まではグーハイはネットで動画を見るようなことはなく、いつもゲームをしてから寝ていた。だが今では頻繁に徹夜をしてまで動…
「何だ。そこに突っ立ってないで、お前も座ったらどうだ?」 話に来たのだと言い、リョウウンは勝手に椅子に座る。 バイロインも椅子を持ってトイレの前に陣取る。馬鹿な誰かが、勢いに任せて飛び出してくるのを防ぐ為だ。 「何でそんなところに座るんだ?」…
二人は三日にわたる禁欲生活を余儀なくされていた。 その甲斐もあって、バイロインの”きゅうり”とグーハイの”菊の花”は正常に使えるまでに回復していた。 そして回復と同時に冬休みも終わりを迎え、楽しむための日々から、また朝早くから夜遅くまで勉強漬け…
グーウェイティンがグーハイに近寄りながらバイロインのことを見る。バイロインが持っている茶碗を見て、なんと彼は珍しいことに口元の笑みを浮かべた。 どうやら先ほどの美しい”兄弟愛”の場面を目撃してとても喜んでいるようだ。 バイロインがおかゆの入っ…
「乾杯!!」 暖かい部屋とは違い、外は風が強く寒さで苦しむほどの気温だった。 二人はバイロインの部屋でお酒を並べ、晩ご飯を楽しんでいる。 ドアや窓はもちろん、冷気が入ってこないようにカーテンもしっかりと閉めていた。 鍋は湯気が大量に立ち込め、…
家の外でリーシュオとチョウスーフーが待っている。 ”一体どっちがドアを開けに行くのか?” バイロインはグーハイのことを見る。グーハイはバイロインのことを見る。しかし二人は全く動こうとしない。 バイロインは患部に薬を塗り終えたばかりでまだズボンす…
バイロインは腹ばいになった状態で柔らかくなった”ちびグーハイ”に手を伸ばして、握りながらグーハイの首筋にキスをする。 するとグーハイはすぐさま興奮を露わにする。グーハイはバイロインの弾力のある柔らかいお尻に片足を乗せて、足の裏でしばらく摩る。…
冬休みが間もなく終わろうとしている。そして二人はずっと家に籠っていた。 膨大な量の冬休みの課題に追われており、回答に悩んだ挙句、最終的に答えだけを記入する。しかし先生は必ず解く過程の式も見ると言っていた。 二人は分担して半分ずつ解いていた。…
グーハイは執務室でバイロインからの返事を待っていた。 しかし、いくら待っても彼から連絡がこない。 ーーマジで怒らせたか...? 手元に残っていた写真を見返すと、いくらグーハイでもやり過ぎたかと心配してしまう。ましてや相手はあのバイロインだ。怒ら…
バイロインとグーハイは基地の寮から出て、基地内にある軍用兵器の倉庫に来ていた。そこには重戦車、大型大砲、対空ミサイル、飛行戦闘機など最新鋭の兵器があり、グーハイはバイロインにこれらの性能や特徴を詳しく説明する。 そんなことをしているとすぐ昼…
バイロインとグーハイの喧嘩は現在三日目。その間、お互いに連絡は一切とっていなかった。 今回の喧嘩の勝敗は、グーハイによって掴まれたバイロインの胃袋が先に根を上げるか、グーハイのバイロインに会いたいという衝動が抑えられなくなるかに掛かっていた…
その日の深夜のことだった。バイロインの寝つきが悪いようで、ずっと寝返りばかり打っている。何度も大きな物音を立てていたため、グーハイは起こされてしまった。 グーハイがバイロインに声をかけるも全く起きる様子はない。とりあえず下にずり落ちてしまっ…
「専門家の皆様、この度は当会議に参加していただきありがとうございます。」 グーハイの挨拶から各関係者会議の幕が開いた。 「今回のラジオナビゲーションプロジェクト実施方案交流会に参加するにあたりまして、当社がすべての協力企業を代表して進行を進…
二人は元宵を食べた後、散らかり放題の部屋をある程度片づけてからお風呂に入った。そしてベッドに入る頃には十二時を回っていた。 「もう一年が終わるのか…マジで早いな」 グーハイはしみじみとつぶやいた。 バイロインはグーハイの隣で腹ばいになっている…
夜、グーハイは小唄を口ずさみながら、愛する嫁のために自宅で夜食を用意していた。 背後からドアを開く音が聞こえたので玄関を覗いてみてると、今から夜食を届けに行こうとしていた恋人が立っていたことに驚く。 「どうやって病院から抜け出してきたんだ?…
半月近く静まり返っていた北京の街もようやく賑わいを取り戻した。 バイロインとヤンモンは朝早くから北京城の前門に向かった。前門通りは伝統的で鮮やかなイルミネーションで飾られており、まるで光の海のような美しさである。周りを見回すと演劇、マジック…
シュウ・リョウウンは訓練の監督を他人に任せ、軍事会議にて兵器の強化を図るよう主張していた。 協議の結果、科学班のプロジェクトに重点が置かれ、再調整を行う事が決定した。現在、バイロインは入院しているため、いつもは彼が行なっている企業視察を代わ…
ユエンは机に座って留学の書類を見ているバイロインを黙ってずっと見ている。やっと彼が留学の提案を受け入れてくれると思い、ここ数日間ずっと悩みを浮かべていた顔が笑顔に変わる。 「ねぇ、ロイン…お母さんは全部あなたのことを思ってやっているのよ。グ…
バイロインが不在だった間、バイ家は激動の五日間を送っていた。 ユエンはバイロインの留学の準備を既に全て済ませていた。留学先の学校とも連絡を取っていて計画は着実に進行していた。バイハンチーとも会い、自分の考えを話していた。バイハンチー自身は良…