第146章:使命を果たす
グーハイは瓶の中に残っているローションをすべて自分のモノに垂らしてしっかりと馴染ませる。そしてバイロインの腰を押さえて深く息を吸い、ゆっくりとバイロインの中に挿れていく。
その瞬間、バイロインは閉じていた目を大きく開く。歯を食いしばり、呼吸を止めて、表情を強張らせる。ただ、首に浮かんだ脈打つ青い筋がまだ彼は生きていることを証明している。
グーハイは先ほどまで気が気でなかったが、バイロインが叫び声を上げなかったため、とりあえず一安心しながらバイロインに笑いかける。
「な?今回は大丈夫だっただろ?俺が言った通り痛くないだろ?」
バイロインはその言葉に数秒間呆然とする。そして合図もなく怒鳴り声を上げる。
「お前を信じてたよアホ!!痛くないって!?クソ痛ぇよ!!」
それを聞いたグーハイの動きが止まる。信じられないという顔をしている。
「そんなはずないだろ?もう指三本入ったんだぞ?それだけ入れば問題ないはずだぞ!」
「指三本、指三本…………」
バイロイン歯ぎしりをして後ろに向かって怒号を浴びせる。
「何が三本なら平気だ?バカ野郎、お前のモノなら五本分はあるだろうが!」
グーハイは眉を持ち上げて、おどけながら質問する。
「それってつまり、誉め言葉だよな?俺のこと褒めてるんだよな?」
バイロインは力なくベッドに仰向けになりながら、ぼんやりとベッドに上の模様を眺めている。そして頻りに自虐している。
ーー全くいい気味だよ!忘れたのか?こいつが痛くないって言って痛くなかった試しがあったか?
グーハイは少し前に動くと、バイロインの骨がカチカチと音を立てる。ついに我慢が出来なくなり、ベッドにうつ伏せになったまま叫び声を上げる。
グーハイはすぐに動きを止めて、身体をバイロインのほうに伏せて、彼の首筋を手で軽く擦りながら優しい声で尋ねる。
「本当に痛いのか?」
「当たり前だろ!!」
「どうしたらいいんだ?」
バイロインは泣き顔をしながらでワアワアと喚く。
「抜いてくれ!」
グーハイは仕方なく、抜こうとして動く。
バイロインは堪らず叫ぶ。
「動くな!!」
「一体どっちだよ?入れたほうがいいのか?それとも抜くのか?」
バイロインは二、三回ほど荒く息を吸ってから力なく話す。
「じっとしててくれ…そのまま動かないで…」
「それは無理だよ」
グーハイは正直に答えた。
ーー誰がここまで来て止まってられるんだよ?
「じっとなんてしてらんねぇよ…!」
バイロインは心を鬼にする。
「萎えさせてから抜いてくれ…」
その後、グーハイはバイロインの言う通りにした。
しかしバイロインは良くなるどころかかえってもっと辛くなった。
グーハイはバイロインの背中を叩いて話す。
「ほら!もっと大きくなったぞ!」
バイロインはそれを見て顔を真っ青にしている。
ーーこいつ、今日はもう完全に狼だ…!
一瞬にして無数の感情が湧き上がってくる。普段は穏やかで美しい顔も今ではその面影はなく、心配で堪らないという顔をしている。
ーー俺が安心できる場所は一体どこだよ?
グーハイはそんなバイロインの姿を見ておかしくて思わず笑ってしまった。そして我慢できずバイロインに二回キスをした。しかしバイロインは愛想なく全く相手にしない。グーハイは再びバイロインにキスをしてあやすように優しく語り掛ける。
「分かったよ。もうこれ以上はしないさ。もう過ぎたことだ。痛くてもそんなの大したことない。前にお前が俺に入れたとき俺も最初は痛かったけどよ、だんだん気持ち良くなったぞ。嘘じゃない」
それを聞いたバイロインの目がキラキラする。
「じゃあまた俺が挿れようか?」
「いや、お前だって痛いだけじゃないんだろ?」
ーー畜生……
バイロインは苦しそうにベッドを拳で打つ。
グーハイは笑いながらまたローションを手に取る。そしてそっと挿れてからゆっくりと腰を動かす。とても遅く、それはグーハイも生殺し状態だし、バイロインも辛い状態だ。
グーハイはできるだけバイロインの勃っているモノへの刺激を続け、なんとかバイロインが辛くないようにする。
最初の一往復は一分間、たっぷりと時間をかける。
グーハイは時計に目をやる。グーハイの体力でこの速度のままであれば一晩では時間が足りない。
バイロインは思い切って言う。
「もうちょっと早くしてもいい…」
「お前が痛くなるのが心配だ」
バイロインは見切りをつける。
「痛みは長いより短いのほうが良いから」
しかしグーハイはバイロインの言うことは聞かず、完全に自分で決めたペースで動く。
そして二回目の往復は一回目ほどはキツくない。しかしそれでも三十秒間はかけて、ゆっくりと動く。
そして三回目になるととても順調になり、十秒ほどで往復する。
それからだんだんとグーハイの動くスピードが速くなっていく。
バイロインは痛くても黙って歯を食いしばりばがら耐えている。
しかし時間が経つにつれて痛みは段々と分からなくなるほどに薄れてきて、グーハイのモノが大きすぎるという感覚も無くなってきた。
バイロインはやっと食いしばっていた歯を緩めてホッと一息つく。本当に痛みは無くなり余裕が出てきたので、首をひねってグーハイのことを見る。彼は目を閉じながら全く羨ましいくらいに楽しそうな表情をしている。
バイロインは冷たく呆れたように唸り声を上げる。グーハイは今、有頂天になるっているが,遅かれ早かれグーハイがウケをする日もくるはずだ。
グーハイはバイロインの塞がれていた小道をすっかり占領している。全ての意識が荒れ果てる。自分の苦節十年の道程を思い返している。辛く挫折したこともあったが、ようやく待ちわびていたこの時を迎え、苦労がようやく報われた。
脳が震えるような快感。中はすごく締まっていて、とても熱い。
気持ち良さのあまり淫らな言葉をかけたくなる。
そしてグーハイが突然奥まで押し込んできて、バイロインのリラックスした表情が再び歪む。そしてベッドのへりを掴み悲しみの言葉が漏れる。
「痛ぇよ……」
グーハイは目を開きバイロインの表情をよく見て額に手をやる。
「お前もすごく感じてるんだろ…本当に痛いのか?」
そう言い終えるとまた強く突き上げる。
するとその瞬間、バイロインはグーハイのモノが自分の中で何かに当たる感覚がして一瞬で全身に痺れるような感覚が駆け抜ける。
言葉にできないくらいの苦しさはしばらくした後、完全に無くなっていた。身体はとても楽になり、骨まで柔らかくなったかのようだった。
グーハイは続けざまに同じ場所を何度も突く。するとバイロインは身体を丸くして口から異質な鼻声のような音を出し、下半身に電撃を受けたかのようにしている。
へろへろな力でなんとかグーハイの腕を掴んでなんとか止まってくれないかと祈っているようだ。
ーーこれだよ……
グーハイは一瞬で興奮する。そして乱暴に硬いモノを押し込んで執拗に一点を突き続ける。
バイロインは首筋を上げて、とても苦しそうな表情をしている。しかしその表情は痛みとはまた本質的に異なっているとグーハイにはハッキリと感じることができた。
バイロインはこの瞬間を最高に楽しんでいる。
グーハイはまた荒々しく突いて、そして魅惑的な声を使って尋ねる。
「…イったか?」
バイロインはハンサムな顔を赤らめる。眉間に皺を寄せながらどうしても認めたくはなかった。
グーハイは身体を張らせてその一点をピンポイントで強く刺激し続ける。
バイロインの腰が激しく震えながら足の指でベッドのシーツを握っている。額にびっしりと汗をかいて、呼吸はひどく乱れている。
「イったのか?」
グーハイがまた尋ねた。
バイロインは密かに表情を憤慨させて、その表情にグーハイは一瞬にして訳が分からないくらいに魅了された。そして暴走した無神経なグーハイはどうしてもその問の答えをどうしても彼の口から聞きたくなっていた。
グーハイはバイロインの片足を持ち上げて自分の肩の上に乗せて、無理やり横になる体勢を取らせる。
そしてもう一方の足はしっかりと押さえつけて”その場所”に刺激を与えやすい姿勢を取る。
バイロインはグーハイに腰を押さえつけられて両足は大きく開いた姿勢になっている。
しかし彼の胸の中にはもう恥辱感を残っておらず、びっしりとした刺激に感情を支配されて快感が次から次へと爆発的に下半身から押し寄せてきて、まだそれを受けいれる準備も整わないうちに、さらに激しい電流が身体を突き刺し思考能力は完全に失われる。
グーハイの腰回りはまるで発電機のようで、そのピストンの勢いは凄まじいものだった。
グーハイはバイロインを見下してながらまるでバイロインを丸ごと飲み込む勢いだ。
バイロインの砕けたうめき声が喉から絞り出される。身体のコントールは全く効かず、気が狂いそうだった。
グーハイはバイロインの顎を手で支えながらそっと尋ねる。
「イったか?」
バイロインは粘り強く耐えているが、それに対してグーハイはさらに激しく執拗に一点を狙って腰を振る。
バイロインは直感的にもう我慢が出来ないと悟る。前は大きく痛いくらいに腫れ上がり、常に爆発寸前の状態だが、もう少し刺激が足りない。
これ以上苦しみ続けたら彼は死んでしまうと思い、自分でパンパンに腫れ上がったモノを刺激して解放しようとしたが、それをグーハイに素早く止められる。
そしてグーハイはバイロインの分身を握ったが、楽にしてくれるわけではなくバイロイン自身で果てるのを防いだだけだった。後ろは相変わらず乱暴に突かれており、痛みはとっくに味を変えて、バイロインの身体は焼けているかのように燃えていた。
グーハイに握られているモノに大量にエネルギーが集まっており、バイロインは息が詰まる。
後ろから押し寄せてくる電流の波が前のほうにどんどん流れ込んでもう耐えることなどできなくなっていた。
するとグーハイは突然動きを緩めて、一回一回強く正確に突き上げる。そしてその度に同じ質問を繰り返す。
「イったか?イったのか?イったか?…………」
そしてついにバイロインは潰れた低い声でうなる。
「…イった」
グーハイの額の汗は彼の美しい頬を伝ってあごに流れてる。そして口元には誇らしげに弧を描いている。
「いい子だ…一緒にイこう」
一瞬で身体の下に千軍万馬がうなり声をあげてやって来るように見えた。二人の間に隙間を見つけることすら難しいあまりに速いピストンにバイロインは一人で熱波の中に身を置き、燃え盛る炎に包まれて燃えているようだった。
まるで体の中に弾薬が隠されているようで、ある瞬間に突然炸裂して、神経ごと痙攣する。
一瞬にして解放されて、その後は天から急落して、決して満足しているとは言えないものだった。
バイロインが気が付いた時にはもう、強欲なやつがうっとりとしている姿見えた。
グーハイは今日、気持ち良さのあまり爆ぜていた。特にラストスパートではバイロインを抱きかかえながら果てたのだ。
耳元で理性を失っているグーハイの低い声を聞いた時、こいつを直接懲らしめてやりたいと思った。
充分にバイロインのことを味わった後、グーハイがバイロインの肩を抱きしめながら興味津々に話し出す。
「ベイビー、何が欲しい?お兄ちゃんに言ってみな!」
バイロインは拳でグーハイの左頬を打つ。
「誰がお兄ちゃんで、誰が弟だ?」
グーハイは自分の左頬を触っておどけながら答える。
「わかった。まだ俺はいけるぞ。さっきのじゃまだ足りないってことだな!もう一回ヤるか?」
そう言い終わった後、すぐにバイロインに押さえつけられる。
バイロインはキツくグーハイの首を絞める。今は彼を絞め殺したくて堪らない。
その後二人ベッドでさんざん騒いだ後、グーハイが手を放して優しい声でバイロインに言う。
「よし、風呂に入ろう。上がったらすぐ寝ようぜ」
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固定派の皆様、お待たせいたしました。健全初夜はこちらです。
しかし、実質初で前立腺開発ってこのカップルどうなってるの…
前立腺というのは男性にしかない器官です。人間は胎児の段階では女の子として成長します。そして性決定遺伝子の作用により男として身体が作られる際、子宮が前立腺として残ります。
そしてこの器官は快感を感じることができるのです。
いわゆるドライオーガズムというやつです。メスイキとも表現されるやつですね。
しかし、この領域に到達するには挿入側のポテンシャル、挿れられる側の準備が必要になってきます。
本来であれば長期的に日数をかけてやっとウケは気持ちよくなるものなのですが、初日でこれはもう、才能ってやつですね、ハハッ…
:hikaru