第136章:仕返しだ!
冬休みが間もなく終わろうとしている。そして二人はずっと家に籠っていた。
膨大な量の冬休みの課題に追われており、回答に悩んだ挙句、最終的に答えだけを記入する。しかし先生は必ず解く過程の式も見ると言っていた。
二人は分担して半分ずつ解いていた。ベッドいっぱいに未記入の課題用紙を広げている。ベッドの隣には新品の机が二つ並んでいるのだが、これを使ったのは覚えているだけでも一、二回程度で全く使っていない。ほとんどの作業はベッドでゴロゴロしながらいつもやっている。
バイロインはベッドに腹ばいになり、手の甲であごを支えて、びっしりと敷き詰められた文字を眺めながらあくびをかいている。
グーハイはそんなバイロインを見て、胸が痛くなり、思わず声をかける。
「なぁ、眠かったら寝てくれ。後は全部俺がやってやるから」
バイロインは首を横に振ってベッドの空いている場所を叩く。
「うつ伏せ」
「何だって??」
グーハイは意味が分からず首を傾げてバイロインを見る。
バイロインは言うことを聞かないグーハイにイライラする。
「俺がうつ伏せって言ったら、うつ伏せになるんだよ」
グーハイは疑問の顔に浮かべながらも、バイロインの要求通りうつ伏せになる。
すると、バイロインはグーハイのお尻を枕にして横になった。
ーーそうか、こいつ俺のケツを枕にしたかったのか
グーハイはバイロインの意図が分かって思わず口元が緩む。そして落ち着いた様子でくつろいでいるバイロインの様子を見て、つい意地悪で質問をする。
「なぁ、そこに枕あるだろ?なんで枕を使わないんだ?」
「枕はお前のケツじゃないだろ」
バイロインは自分で口にした言葉が自分で可笑しくなる。
「そんな間抜けな顔して何を…」
そう言いながらグーハイは可愛くてたまらないバイロインの顔を見ている。彼が自分を枕にして横になりながら真剣に問題を解いている姿を見て、たまらず心がムズムズする。
しばらくそんなことをしていると隣にいるグーハイの集中力が落ちていていることにバイロインが気づき、厳しい目つきで指摘する。
「集中してやれよな」
グーハイは一度バイロインに顔を向けて、また元の位置に戻す。
「こんな姿だと疲れちゃうなぁ」
バイロインはそれを聞いて気を使ってグーハイのお尻から頭を離す。
グーハイはそれに対してわざとらしい声で厚かましく言う。
「なぁ、別に俺はそういうつもりで言ったんじゃないぞ?さっきはお前が俺の上で横になってただろ…今度は俺の番だと思わないか?」
「俺は横にならないぞ」バイロインは断固としてグーハイの提案を拒絶した。
「おい、どうしてだよ!?」グーハイはそれを聞いて怒りのあまり髪の毛を逆立てる。
「俺はお前の言うこと聞いたじゃん。何で俺にはやってくれないんだ?」
「お前は喜んでやったんだろ」
それを聞いたグーハイの黒い瞳の中から突然二つの赤黒い炎が浮かび、どんどん外へと広がっていく。
グーハイは手でベッドにシーツを何回か軽く叩いて、唐突に、さながら野生の虎のようにバイロインに向かって飛び掛かった。
バイロインはすぐに狼のような目つきで守りの体制に入り、冷ややかにグーハイに警告する。
「グーハイ、お前少しは”落ち着けよ”…俺たちもう時間ないだろ?いつまで騒いでいるつもりだよ」
「あぁ、”喜んで”」
グーハイはその言葉を発したあとすぐ、バイロインにキスをする。そしてキスをした後、バイロインの耳を舐めながら胸を揉む。それからバイロインの履いているズボンのベルトを外してズボンを一気に下におろす。
そこからはバイロインの二つの真っ直ぐな足が現れ、その足の間のパンツはすっかりとテントを張っていた。
グーハイはバイロインが思ったことを口に出さない男で、強情だが体は正直で、いつも真面目な人ぶってはいるが、何回か刺激してしまえばすぐその気になることを分かっていた。
一か月以上も”ちびインズ”に触ることができなかったのだ。グーハイは少し考えてから焦らずに、まず薄い生地越しに優しくキスをする。舌で白いパンツを湿らせて、うっすらと滲んできたその色がグーハイの忍耐力を試してくる。グーハイは唇と舌を使って上から下までその形をなぞる。するとパンツのゴムから柔らかい頭が見え隠れしてきた。
バイロインは快感に浸りながらもグーハイの焦らし行為に悶々としていた。ずっと一枚の布越しに愛撫されており、これではまるで生殺しである。
「…直接舐めて欲しいか?」グーハイは直接的な下品な言葉で挑発する。
「それじゃあ自分で出して俺の口に入れてくれよ」
バイロインは苦しそうな目でグーハイを睨みつける。バイロインはプライドを捨てることができず、重々しく言い返す。
「早く…してくれよ…」
しかしグーハイはバイロインの頼みに耳を傾けず、舌でパンツ越しにゆっくりと愛撫を続ける。パンツのゴムを押し上げている柔らかな頭をいやらしく見つめ、真ん中の溝に人差し指を伸ばして、軽く二回擦る。
バイロインの腰が震える。呼吸が荒くなり、顔は赤面している。
バイロインが顔を下に向けてグーハイを見てみると、彼はぼんやりとバイロインのことを見つめている。グーハイは舌で上唇の端からゆっくり一周するように自分の唇を舐める。まるでバイロインのことを誘惑しているようだ。
もうこうなったら我慢などできない。バイロインはすぐさま自分のモノをパンツから引っ張り出して、グーハイの頭を掴んで押し付ける。
そしてすぐに懐かしい温かさにバイロインは包まれた。この温もりに包まれることを毎晩妄想していた。そして今やっと再び感じるこの温もりにバイロインの箍(たが)が一気に外れる。
突然バイロインはベッドから降りて、グーハイの足元まで行って足を引っ張ってグーハイの位置を調整する。グーハイは最初この意味がわからなかった。そしてバイロインはグーハイのズボンに手をかけて、パンツを同時に引きずり降す。その瞬間グーハイはバイロインの意図を理解し動揺する。なんとバイロインが自らグーハイのことを求めているのだ。
ーーおい、これって…こいつが俺のことを欲しがってるってことか?初めてじゃねぇか…しかもこんなに激しく!?
バイロインはグーハイの頭の位置に自分の腰が、自分の頭の位置にグーハイの腰が来るような姿勢でベッドに横になる。
バイロインは至近距離でグーハイのモノを観察する。それはとても大きくて逞しく、それでいて恐ろしく、かつてはバイロインに悪夢のような痛みをもたらしたモノは、グーハイの立派な男性のシンボルだ。
バイロインは目を輝かせながら目の前にあるモノをゆっくりと舌で舐め始める。
その瞬間、グーハイは雷に打たれたような刺激に呼吸の頻度が一気に速くなる。
バイロインは途中苦しくなって唸り声を上げながらも、欲望の熱が恐怖を弾き返して忘れさせた。
そしてバイロインが目の前にある大きくて硬くなったモノを口で咥えるとグーハイの体が大きくビクビクっと痙攣した。そして彼の脚が震えているのを感じる。
「気持ちいい…」
グーハイは自分が感じたこと全てを口から漏らした。
「ベイビー…マジで気持ちいいぞ…」
そんなグーハイにバイロインは一度、動きを止めて口を離す。
「お前ホント騒がしいな」
グーハイもバイロインの大きくなったモノを舐める。そして下にある二つの小さな玉を一つずつ音を立てながら強く吸い付く。それから顔を下のほうへ持っていき、バイロインの入り口を優しくゆっくりと一回りするように舐める。するとバイロインはお尻の筋肉から足にかけて体を小刻みに震わせ、鼻息がとても荒くなってきた。
ーーん?誰が”騒がしい”って?
とグーハイは心の中で問い返した。
バイロインはどんな刺激も直接的な感覚ではなく、お互いの反応が作用するものだと感じている。グーハイから漏れる気持ち良さに喘ぐ声にバイロインの心は熱い気持ちが渦巻く。バイロインはグーハイがこうしてワーワー騒いでヨガっている姿を見こともまんざらでもないのだ。
しかしグーハイの気持ちは違っていた。舐めたくて仕方ないが、そのままバイロインの穴の前で舐めずに躊躇している。入り口を見るとそこはしっかりと固く閉じられている。喉元過ぎれば熱さを忘れるように何もなかったかのようなその様子に対し、罪の意識がグーハイの心を責め立てる。しかしグーハイはそれでもバイロインから今もなお与えられる淫靡な愛撫により、あらゆる負の感情が拭い去られ、単純で最高な快感に支配される。
しかし、挿れたいと思ったとしても、もう二度と同じ過ちを犯してはならないのだ。
するとバイロインがグーハイの穴を指で突く。グーハイはバイロインの想定外の行動に驚く。
「誰かさんは俺に”借り”を返してくれるんだよな?」
バイロインのその言葉に対してグーハイはぎこちなく笑う。
「…い、いずれな」
バイロインはいきなりグーハイに覆いかぶさって、口をグーハイの耳元に当てて小声で囁く。
「思い立ったが吉日だ、今日にしよう」
グーハイは明らかに動揺して目が泳ぎ、思わず慌てふためきベッドの上に散らばった課題たちの上で獣のように藻掻いている。
「ほ、ほほ…ほら、まだ課題がたくさん残ってるだろ?!」
バイロインがお構いなしにグーハイの足の間を思いっきり開いて、目を見開く。
「いや、俺は今お前に罰を与えたいんだ…今、恨みを晴らしてやるからな!」
グーハイはその言葉を聞いて五日間寝たきりだったバイロインの姿を思い出す。その瞬間に体の力が一気に抜けて動けなくなった。
しかし、バイロインもグーハイほどの鬼ではない。ローションを手に取り、長い間じっくりとほぐしてから、やっとグーハイの中にゆっくりと後ろから奥まで挿れる。
バイロインはぐっと息を吸い込む。そして吐き出す息は快感のあまり震える。
ーーすげぇ締まる…気持ちよすぎだろ…
バイロインは我慢できなくなり、腰を振り始める。
すぐにグーハイの痛みに絶叫する声が部屋中に響き渡る。
「くっそ……痛ってぇ……お前酷いぞ?…」
それを聞いたバイロインはグーハイのお尻を二回叩いた。
「お前は騒ぎすぎだぞ!血も出ていないのに何を騒いでるんだよ?俺はもっと痛かったがお前ほど叫んでないよな!?」
そう言ってバイロインはまた腰を動かし、グーハイは依然叫び声を上げ続けている。痛いという理由もあるが、それよりも一番は彼のプライドが今の状況を許さなかった。グーハイは一人で三人の大男を担ぐことさえできるが、今は嫁に乗っかられている。もしこんな姿を人に見られようものならメンツは丸つぶれだ。
それに対してバイロインはすっかりご機嫌な様子だ。ふと振り返りバイロインの顔を見ると、途切れ途切れに鼻歌を歌い、両側の短い髪の毛は動きに合わせて律儀に揺れている。汗をカッコよく振り払い、バイロインのハンサムは頬は、いつもに増してセクシーで魅惑的だった。
彼はこれほどまでにバイロインの豊かで、生き生きとした表情をグーハイは今まで見たことがなかった。活力に満ち溢れており、若々しく自由奔放だ。
グーハイは頭をよじりながら歯を食いしばって耐えている。痛くても、情けなくても我慢し続ける。バイロインのこんな表情を見てしまったら、もうどうにでもなれという気持ちになった。
ついにバイロインが一声吠えて、一筋の熱い濁流がグーハイの尻の上に流れる。
バイロインはすぐにベッドに崩れ落ちた。呼吸はまだ荒々しく、顔は真っ赤である。その様子からはかすかに喜びが伝わってくる。
グーハイは静かにじっとバイロインを見つめていた。しかし耐え切れず咳払いをして体を傾け、自分の下半身に顔を向けてバイロインに合図した。
バイロインが顔を下に向けると、あれほどまでに猛り立っていた”ちびグーハイ”が今は元気がなく萎んでいる。
バイロインはそれを見てとても申し訳ない気持ちになった。さっきは自分の気持ち良さだけに必死になり、”ちびグーハイ”のことを気にかけることができなかった。ハッとしてバイロインはすぐグーハイの股の間に手を伸ばす。
グーハイはバイロインのその手を抑えて、顔半分に淫らな笑みを浮かべる。
「なぁ…もう俺たち、”貸し借り”は無いんだよ…な?」
バイロインはグーハイが言わんとしていることがすぐ分かったが、冷静にグーハイに対して注意する。
「でも、先生が二度とするなって言ってたよな」
グーハイはこれを聞いて驚く。
「おい!先生がその話をした時、お前意識無かったよな?!」
「お前、忘れたのか?俺は寝ながら授業を受けられるんだぞ」
グーハイ「…………」
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いやあ、今回半分以上すけべシーンで自分の中で何か新しい扉が開いてしまうかと思いました。分かりやすいように意訳と付け足しを混ぜてますが本質は変わってないです。
人前で読まないでって言いましたよ!責任取れとか言わないでくださいね!笑
うつぶせのくだり、すこ。インズの可愛さ5000超点
:hikaru