NARUSE'S:BLOG

ハイロイン/上癮:Addictedの原作小説を和訳している男子大学生でした

ハイロイン【第一部】-ドラマ以降

第130章:答え合わせ

バイロインが不在だった間、バイ家は激動の五日間を送っていた。 ユエンはバイロインの留学の準備を既に全て済ませていた。留学先の学校とも連絡を取っていて計画は着実に進行していた。バイハンチーとも会い、自分の考えを話していた。バイハンチー自身は良…

第129章:向き合う時が来たのだ

それから三日間、グーハイは宣言通り一切食事をとっていない。もっと正確に言うと、部屋から離れてすらいない。バイロインが栄養剤の点滴をする時、グーハイも隣で栄養剤を点滴していた。医者は見かねて思わず文句をこぼす。 「君は一体どんだけ怠け者なんだ…

第128章:お前だけに辛い思いはさせない

しばらくしてから医者が駆けつけてきた。彼は海外に何年も留学したことのある外科医だった。医師としての経験が豊富だったが、バイロインのような状態の患者はさすがに見たことがなかった。濃い眉に皺を寄せ、血走ったような表情をしている。 バイロインの傷…

第127章:徹底的に思い知らせてやる

一月二日から五日まで、ユエンは親戚や友人を訪ねるために忙しくしており、バイロインの留学の件を後回しにしていた。 一月六日にやっと暇ができたので、帰国してきたばかりの元クラスメイトと一緒に食事をした。そのクラスメイトから海外で学習することの素…

第126章:裏で糸を引く者

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー この章を読むにあたって ※バイロインとバイハンチーの会話に出てくる人物 「モンジェンチー」について モンジェンチーはツォおばさんの元夫です。ドラマだと全カットされているんですが、時系列でいうと、ドラマ13…

第125章:少しずつ愛が分かってきて

最近ずっとバイ家は正月の準備に追われ、全く休む暇がない状態が続いている。今まではバイハンチーにとって正月という行事は簡単に済ませても問題がなかったが、今は状況が違う。家族が二人も増えて、家は活気づいていた。 ツォおばさんは早めにお店を閉めて…

第124章:今までそこにあったもの

「なあ、ダーハイたちは冬休みなんだよな?」とリーシュオはチョウスーフーに尋ねた。(リーシュオとチョウスーフー(愛称:フーズ)はドラマにも出てきたグーハイの友達) 「ん?今日って何日だ?」 そう言ってリーは旧暦の日付を調べ、驚いて声をあげる。 …

第123章:どんな手を使ってでも

シーフイはぐっすり眠っている。しかし、それに対してバイロインはうとうとしながら少し寝ることはあっても、一晩中しっかりと寝ることができず、だんだんお腹が空いてきた。ご飯を食べに出かけた後、帰ってきたらシーフイを起こそうと考え、財布を持って部…

第122章:「お前、一体どうやってここを見つけたんだ?」

シーフイに会った後、グーハイはバイロインに何度も電話をかけたが繋がらなかった。あんなことを聞いた後で居ても立っても居られず、すぐさまバイロインの実家に向かった。 バイハンチーは丁度仕事から帰ってきたばかりで、椅子に腰をかけようとしていた。グ…

第121章:愛する人をかけた宣戦布告

グーハイが急いで家に帰ると、バイロインは荷物をまとめていた。 バイロインが無事であることを確認し、グーハイはひとまずホッとする。 バイロインが服や洗面用品などをカバンにしまっているのを見て、グーハイは焦る。 「なぁ、何してるんだ?」 バイロイ…

第120章:大変なことになった

土曜の午後、バイロインとシーフイは喫茶店にいた。 シーフイは薄化粧だった。顔立ちがとても綺麗なのでそれでも多くの男の目を引くほどだ。 「元気だったか?」 バイロインが先に口を開いた。 シーフイはスプーンでゆっくりとコーヒーをかき混ぜている。大…

第119章:波乱の幕開け

シーフイとの食事を終え、二人は家に帰ってきた。 バイロインはシャワーを浴びに行き、グーハイはソファーに座り果物の皿に並べられたブドウの房をじっと見ている。 バイロインがシャワーから出て、グーハイを見ると、彼は先ほどと変わらぬ姿勢のままでいた…

第118章:敵の襲来

期末試験に備え、度重なる模擬試験や非常に多くの宿題に、生徒たちは頭を抱えていた。 教師たちはというと、裏で互いのクラスを競い合わせ、嬉々として授業時間を延ばしていたりしている。 授業が一コマ増えて夜は家に帰ったあとも自習をし、早朝から深夜ま…