NARUSE'S:BLOG

ハイロイン/上癮:Addictedの原作小説を和訳している男子大学生でした

第155章:見守っていて下さい

バイロインと連絡が取れなくなった後、グーハイはまずバイハンチーに連絡をした。すると、二日間バイロインが実家に帰っていないことが分かった。 グーハイは様々な方法でバイロインのことを探した。しかしバイロインからの連絡は一切なく、バイロインと連絡…

第154章:浮かび上がってきた真相

バイロインはこのまま我慢を続け、最後はいつの間にか寝ており、目を覚ますとすでに夜が明けていた。オッターハウンドが少し離れたケージの中でバイロインのことをじっと見つめている。 バイロインは目を除いて、身体のパーツをどこも動かすことができなかっ…

第153章:抱きしめてくれ

バイロインはジェンダーチェンの屋敷に向かっていた。 中庭の隅にある小さな庭園を抜けると、林の中で鳥と虫の鳴き声が混ざりながら耳に響いてきた。そうして歩いているうちに、ついにバイロインはジェンダーチェンの中国式の豪邸の前に大きくそびえ立つ正門…

第152章:謎を解明する糸口

ソン警備兵がバイロインを見てまず最初に口にした言葉。 「最近はそんなに暇なのですか」 バイロインはカバンからネックレスを取り出してソン警備兵に見せた。 ソン警備兵はあっけにとられながらバイロインに尋ねる。 「これは一体どういう意味ですか?」 グ…

第151章:怪しい物を発見する

「私とグさん(グーウェイティン)が知り合ったのは四年前よ。その時は私の人生の中でも一番辛かった時期でね、全国各地を巡っていたの。どこに行きたいのかも分からない、何をしたいのかも分からない状態で。そして私はアモイ(厦門:中国の都市)で五つ星…

第55章:罪は何かしらの形で返ってくる

夕食の時間になろうとしていた時、勢いよく玄関のドアが開かれる。 グーハイは片眉を上げてうるさく開いたドアの方を横目で見る。そこには、眉が凛々しく整った青年がリビングの入り口に立っていた。 「ああ、おかえり。早くこっちに来なさいトンテン」 バイ…

第54章:夫婦は実家へと帰る

バイロインの実家へと向かう車内、後部座席にでかい態度で座るバイロインの方を向く為に後ろへと忙しく何度も首を捻る。 「なぁ....なに買っていったらいいんだ?」 「買うぅ〜....?」バイロインは目線を斜にして思慮する「何も必要ないだろ」 「それは駄目…

第150章:見透かされていた心

バイロインはうつ伏せの状態で宿題をやっている。グーハイは、既に宿題を終わらせており、バイロインにちょっかいを出し始める。 バイロインは、今日一日全く気持ちを落ち着けることができず、今だって本来なら全く時間のかからないような簡単な数学の問題で…

第149章:探りを入れてみる

ソン警備兵はバイロインがまさか自分を誘ってくれるとは思ってもみなかった。彼は一度しか会っていないこの青年に対してずっと興味を抱いていた。ソン警備兵自身、ユエンと会うことは少なく、彼女については聡明な女性だと知っていたのだが、バイロインに関…

第148章:幸せそのもの

帰路の途中、グーハイがバイロインに質問する。 「飯、何食いたい?」 バイロインは長く考え込むも思いつかず、ただ答える。 「任せる!」 「じゃあラーメンはどうだ?」 バイロインは困った表情をして、眉間を十字に結んでいる。 「別の物には出来ないか?…

第53章:明らかとなった真相

重ねて確かめ合ったベッドの上、隣で疲れ果てたバイロインが寝ている間にグーハイはユエンに電話をかけていた。 『もしもし?シャオハイ?』 普段は掛かってくるはずのない息子からの電話に、電話越しでも緊張の様子が伝わってきた。 グーハイは喉を鳴らして…

第52章:恋敵再来

「こんなに寒いんだ、部屋に戻るぞ」 グーハイはバイロインを立たせようとして、腕を引っ張る。 「ほら、話は聞いてやるから。ここは寒い、部屋で話そうぜ?」 しかし、バイロインはグーハイの手を払い除けて頑なにこの場から離れようとしない。 「いいんだ…

第147章:もっとお前のことを知る

疲れていたせいか、バイロインは風呂から上がって間もないうちに眠りについていた。 グーハイはバイロインが寝ている隙に彼のお尻を開いて見てみる。 幸いなことにも少し腫れているくらいだったので、あらかじめ買っておいた薬を塗って、安心した様子でベッ…

第51章:汚れちまったこの魂は

この数日間、バイロインはずっとグーハイの側で過ごしていた。 何度も部隊へ戻ろうと試みたが、それら全てはグーハイによって阻止され、強制的に滞在を続けさせられている。 グーハイの言い分としては、“ちびインズ”が痛々しくて見てられない。それが回復す…

第50章:ドッペルゲンガーの喜劇

リョウウンの鋭い眼光が、訓練場で列をなす兵を一掃する。 煌々と暗闇を照らす照明が、リョウウンの瞳に赫く反射して、沈黙を貫く彼らの姿を網膜に映しあげる。 高台に坐するリョウウンは、ある男の報告を目を閉じ、黙って待つ。 いくら待っても報告があがっ…

第49章:お持ち帰り

電話が切られた後、中々寝付けないでいた。 バイロインのことを考えれば考えるほど、段々と心配になっていき、気づいた時には衝動的に車を運転していた。 足元を照らさなければ先が見えぬほど、深い夜。 愛する嫁の部屋の前に到着したグーハイは、ドアを開け…

第146章:使命を果たす

グーハイは瓶の中に残っているローションをすべて自分のモノに垂らしてしっかりと馴染ませる。そしてバイロインの腰を押さえて深く息を吸い、ゆっくりとバイロインの中に挿れていく。 その瞬間、バイロインは閉じていた目を大きく開く。歯を食いしばり、呼吸…

第145章:奇跡を目撃する時が来た

バイロインは実家に逃げ帰ったあの夜の時点で、いつかこの日が来るのだと予感していた。グーハイが選んだのはもう後戻りできない道だ。バイロインがいつまでも主導権を握っていることはあり得ないのだ。グーハイから逃げるということは即ち関係の解消を意味…

第144章:発情した狼

「じゃあまだ何も食ってないのか?」 そう言いながらグーハイはトンテンのお腹を触る。 「お腹は空かないのか?」 しかしトンテンは首を横に振る。 「ううん。おじいちゃんとおばあちゃんの部屋で食べたんだ。美味しいものすごくいっぱい食べたよ。お魚とお…

第143章:嘘はそう長く続かないのだ

週末は元々、二人の家で過ごす予定だったがバイロインが実家に用があるということでグーハイは家に一人で残ることになった。 金曜の午後、学校が終わるとバイロインはウキウキしながらカバンを持って家に帰ろうとする。 週末に実家でゆっくりと過ごせるとい…

第48章:苦しめるモノ

グーヤンは事務室に一日中閉じ込められていた。しかし、この場は事務室というにはあまりにも閉鎖的で殺風景である。むしろ、取調室と言った方が正しく感じられた。 閉じ込められてから二人の医者が来たが、怪我の様子を少し調べられただけで、特別な処置など…

第142章:駄々っ子バイロイン

翌日の朝、四時半にツォおばさんが自分のお店に出かける。 バイロインは一晩中ぐっすり眠ることができていなかった。玄関のドアが音を立てて、バイロインはすぐ目を覚ました。両足が布団からはみ出ていて布団の中も全然暖かくないし、どうせ起きても寒さは変…

第141章:後遺症

バイロインはここ数日間、グーハイの様子がおかしいことに気づく。 この違和感の原因は普段の生活の至るところから来ていた。 以前まではグーハイはネットで動画を見るようなことはなく、いつもゲームをしてから寝ていた。だが今では頻繁に徹夜をしてまで動…

第47章:粗悪品

「何だ。そこに突っ立ってないで、お前も座ったらどうだ?」 話に来たのだと言い、リョウウンは勝手に椅子に座る。 バイロインも椅子を持ってトイレの前に陣取る。馬鹿な誰かが、勢いに任せて飛び出してくるのを防ぐ為だ。 「何でそんなところに座るんだ?」…

第140章:厚い面の皮

二人は三日にわたる禁欲生活を余儀なくされていた。 その甲斐もあって、バイロインの”きゅうり”とグーハイの”菊の花”は正常に使えるまでに回復していた。 そして回復と同時に冬休みも終わりを迎え、楽しむための日々から、また朝早くから夜遅くまで勉強漬け…

第139章:金のなる××

グーウェイティンがグーハイに近寄りながらバイロインのことを見る。バイロインが持っている茶碗を見て、なんと彼は珍しいことに口元の笑みを浮かべた。 どうやら先ほどの美しい”兄弟愛”の場面を目撃してとても喜んでいるようだ。 バイロインがおかゆの入っ…

第46章:夜更けにきた検査

「乾杯!!」 暖かい部屋とは違い、外は風が強く寒さで苦しむほどの気温だった。 二人はバイロインの部屋でお酒を並べ、晩ご飯を楽しんでいる。 ドアや窓はもちろん、冷気が入ってこないようにカーテンもしっかりと閉めていた。 鍋は湯気が大量に立ち込め、…

第138章:突然の訪問

家の外でリーシュオとチョウスーフーが待っている。 ”一体どっちがドアを開けに行くのか?” バイロインはグーハイのことを見る。グーハイはバイロインのことを見る。しかし二人は全く動こうとしない。 バイロインは患部に薬を塗り終えたばかりでまだズボンす…

第137章:自分が蒔いた種

バイロインは腹ばいになった状態で柔らかくなった”ちびグーハイ”に手を伸ばして、握りながらグーハイの首筋にキスをする。 するとグーハイはすぐさま興奮を露わにする。グーハイはバイロインの弾力のある柔らかいお尻に片足を乗せて、足の裏でしばらく摩る。…

第136章:仕返しだ!

冬休みが間もなく終わろうとしている。そして二人はずっと家に籠っていた。 膨大な量の冬休みの課題に追われており、回答に悩んだ挙句、最終的に答えだけを記入する。しかし先生は必ず解く過程の式も見ると言っていた。 二人は分担して半分ずつ解いていた。…